中山道

旅と写真。そしてチベットのこと。

旅 Feel JAPAN 2008 vol.6 北九州 ダライ・ラマ法王講演

2008/11/4(5日目前編)
北九州 ダライ・ラマ法王講演

何年か前、そのうちアジアを旅したいなと思い、
ルートをワクワクしながら思い描いていた。
ネパールから中国へ抜けられるんだろうか?
なんで中国なのに入域許可証なんてものが必要なんだろうか?
そこはチベットだった。
観光でポタラ宮などに行きたいなあと、正直なんとなく思っただけで、
その時、恥ずかしながらチベットのおかれている状況に気付くことが出来なかった。
ダライ・ラマ法王は有名人だから知っていたけど、
特別な感情を抱くことはなかった。

2年前、ダライ・ラマ法王の東京講演に行きたかったのだけど、
事情で行く事が出来なかった。

そして、今年の3月のチベット騒乱と言われているものが起きた。
それ以来、護国寺での法要へ行き、長野の聖火リレーの日に善光寺の法要に行き、
都内で幾度となく行われたデモやチベットのイベントに足を運んだ。

こんなに会ったこともない人に会いたいと思ったのは初めてだ。
今回、本当はチベットに行くつもりだった。
だけど、チベットに行ったって法王はいない。
インドのダラムサラに行ったところで法王に会えるかなんて分からない。

7月、今までやっていた仕事をいつまでやるかの決断を迫られていた。
『10月末まででお願いします』と返答した直後、
ダライ・ラマ法王が11月に九州に来るという話を聞いた。
その後、東京にも来るだろうなと思いつつも、
これは九州へ行けというお導きに違いない。

北九州メディアドーム。
猊下(ダライ・ラマ法王)が登場し、お釈迦様へ五体投地をはじめた。
全身に鳥肌がたち、感動で胸がいっぱいになった。
法王が『わっはっはー』と笑い、どうして笑っているかも分からないが、
会場中がそれだけで、暖かな笑い声と笑顔でたくさんになった。
まぶしいからと袈裟と同じエンジ色のサンバイザーを被ると
会場中がまた笑いと笑顔で包まれた。

法王のお話で印象に残っているのは、いつも仰っている無知と慈悲。
戦争を起こすのはいつも男だというのも心に刻まれた。

友人らが前から言っていたけど、法王の声が心地良過ぎて、
一語一句聞き逃したくないはずなのに、強烈な睡魔が襲って来た。

ただひとつ懸念したのが、法王が相当疲れていらっしゃるのが分かったということ。
欧米を中心として世界中を飛び回り、10月には胆石の手術を受けた。
今まで映像で見ていた様に、満面の笑みをしていたけど、
披露の色が隠し切れないといった感じで、見ていて痛々しかった。

いつかチベットが自由に、平和になって欲しい。
法王がポタラ宮やノルブリンカに帰れる日が来て欲しい。
もう残されている時間は多くない。
その為に自分に何が出来るのかをもう一度見つめなおしたい。

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